2022年5月。
青森県八戸市十三日町の商業ビル「チーノはちのへ」について、運営会社の「八戸スカイビル」(原隆男代表取締役)は19日、9月末に閉館する意向であることを東奥日報の取材に対し明らかにした。
当初は11月ごろ閉館の方針だった。
映画館「フォーラム八戸」を除き、入居する他のテナントや店舗が9月末までに退去する見込みであることが理由という。
引用先:WEB東奥

かつては中心街の象徴であったチーノ(旧:イトーヨーカドー)
この場所にを並々ならぬ思いを持っている人物がいる。
それは筆者の妻である。
妻は生まれがこの八戸市であり、生まれたときからこのチーノと共に成長をしてきたと言っても過言ではない。
学生時代には店が閉店するまで、お気に入りのゲームセンターで遊びほうけたこともあるという。
その思い出の場所がなくなってしまうとなると、非常に寂しく悲しい気持ちになると。
しかし時代の流れには逆らえない。
せめて、この場所に彼女の思い出の地があったことを記すため、かつてのチーノの栄枯盛衰を振り返ってみたいと思う。
イトーヨーカドー時代
ヨーカドー側の移動口を降りると一番最初に目に入って来るのが「パン屋」さん。
それほど大きなパン屋さんではありませんでした。
でも、ここで販売していた「チョコスプレーパン」が好きで、よく買っていた記憶があります。

花亀ビル側の移動口からも地下に降りれます。
こちら側はパン屋とちょうど反対側になり、フードコートがあります。
このフードコートで提供されていた、「かけそば」が本当に大好きでした。

お腹が減ったなぁと思ったら、ついつい食べに行った記憶があります。
ヨーカドーとはフロアーが繋がってるので、双方を移動するのにとても便利。
地下1階にはその他にも食品売り場がありました。
当時は学生だったので、買い物した記憶はあまりありません。
それでも、たまに興味本位で周ってみるとヨーカドーでしか買えないものがいっぱい。
この店オンリーの商品は、立ち寄った際に必ず買い物していた記憶があります。
1階のフロアーにあったお店は以下のとおり。
- カメラ屋
- 若い子向けの洋服屋
- 靴屋
- かばん屋
- 化粧品専門店
- 宝石屋(のちに携帯ショップになりました)
- ヨーカドー系列の雑貨店
私がよく入ってた入口が「ハナミズキ通り」側の入り口です。
入口にATMがあったと記憶が・・・
入り口を入ってすぐに目につくのが
- カメラ屋
- かばん屋
- 化粧品売り場
の3つのお店だっただったの覚えてます。
エスカレーター待合ホールの目の前には、10代向けの洋服屋が店を構えていました。
ここの洋服が可愛くてよく見ていた記憶があり懐かしい。
小学生の頃は宝石を扱っている店舗あったの覚えてます。

中学生の頃には宝石屋が携帯電話販売ショップになっていました。
中学生当時、携帯電話を持つことに憧れていたれていた私は店舗に足を運び、
様々な機種を触っては、自分が携帯電話を使いイメージを膨らませていました。

話は変わりますが、ヨーカドーと言えば「外が見えるエレベーター」がシンボルですね。
上層階からみる八戸中心街の景色は今思い出してもいいもの。

その他にも、エレベーターホールの隣の「赤い階数表示階段」も印象的。
真ん中に今何階にいるのかがわかるよう表示されていました。
当時の私にはそれがまるで、分数のように見えていたのをハッキリ覚えています。
花亀ビル側1階には、お土産や民芸品がたくさん置いてた気が・・・
入口の窓越しに大きくて立派な仏壇も置いてたのも見えていて、幼いながらにすごいなと見ていた。
2階は婦人服コーナー。
当時は小学生、中学生であったので、基本立ち寄らない場所でした。
それでも、フロア全体が婦人服だったのは覚えてます。
あと、今でも不思議なんですが、お手洗いがなぜか女子しかないんです。
やっぱり、婦人売り場だから男の人はこない想定だったのかな?
3階は紳士服コーナー。
この階も2階と同じくフロア全体が紳士服コーナー。
当時学生だった私は、婦人服コーナーと同じく立ち寄らない場所でした。
そして、この階のお手洗いも男子のみでした。
一体なぜ、このような構造にしたのか、やっぱり謎です。
4階は子供服コーナー、キッズスペース、着物屋。
小さい頃に何度かキッズスペースに連れて行ってもらって遊んでいた記憶があります。
小学生の頃には、親に子供向けサイズの洋服を買ってもらった記憶があります。

いつも自分なりにカワイイ服はないかと探して時間をかけているのを、親に「はやくしなさい」と叱られたことも今ではいい思い出です。
また、買ってもらえないと駄々をこねて泣いたこともあったけかな?
中学生になると、4階もあまり立ち寄ることがなくなりました。
あくまでもキッズのフロアなので、中学生の私には関係ないと思って、エスカレーターで通りすぎる程度の記憶しかないです。
5階にあったテナントは
- サービスカウンター
- 日用品コーナー
- 休憩コーナー
- 催事場
- 薬局
- 眼鏡屋
だったと記憶しています。
ヨーカドー側のエレベーターを降りると、左側にコインロッカーとサービスカウンターのような場所があったと覚えています。
その隣に眼鏡屋と小さな薬局があったような気が・・・
その他には日用品コーナー、休憩コーナー、催事場スペースがあった記憶があります。
休憩コーナーの隣には、隣の花亀ビルのエレベーターと階段があります。
休憩コーナーと催事場がちょうど花亀ビル4階の上で、5階からはヨーカドースペースになります。
6階には
- CDショップ
- 本屋
- ダイソー
- おもちゃ売り場
- ゲームコーナー
- 電気屋
が展開されていた記憶があります。
ヨーカドー側のエレベーターを降りると、目の前に広いCDショップ。
その隣に小さな本屋さん。
その隣にダイソー。
エスカレーターより向こう側には、おもちゃ売り場にゲームソフト売り場。
その横に電化製品が売ってるようなスペースがありました。
ここで当時あったCDウォークマンを買ったことがありました。
奥のトイレ側の方に、ゲームコーナーがあります。
子供向けゲームからプリクラ機、ビデオゲーム筐体がありました。
花亀ビル側のエレベーターと階段から6階に入ると、
白い壁に狭い通路が目の前にあるので、客が入る場所とは思えない空間に見えてしまいます。
ここの通路を抜けるとダイソーの店内通路に入るので、普通に客は入れるので大丈夫。
7階には、
- レストラン
- アイス屋
- ゲームセンター
がありました。
ヨーカドー側のエレベーターを降りると、複数のレストランがあります。
よく行ってたのが「ファミール」だったかな?
レストランの名前は、ここしか覚えてない。

あと、エスカレーターの目の前にレストラン挟んでアイス屋もありました。
種類は多くなかったけど、とても美味しかったので何度もリピートしてました。
ゲームセンター。
私が1番通ってた場所です。
子供から大人まで遊べるゲームがたくさんあります。
私的に1番嬉しいのが、ビデオゲームが1回50円で、100円玉を50円玉2枚に両替できるので2回ゲームができること。

当時の高校生や大学生たちにはビデオゲームが大人気でした!
中2の頃に、とあるゲームに出会ってしまいここでいつも遊んでました。
そのゲームにはまったのがきっかけで、同じゲームを遊んでいる人たちと友達になったり、
新たな交流場ができました。
そのおかげで、現在もオタライフを送ってしまってます。

小さいころから来ており、ここの店長さんと仲良くなりました。
当時5歳ぐらいでしたが、小学生になってもずっと通ってたので、私が中3になっても、ちゃんと覚えててくれてました。
ヨーカドーが閉店したのは、私が中3のとき。
開店時間から閉店ギリギリまでゲーセンにいて10年もお世話になった店長さんに挨拶してお別れしてきました。
10年間ありがとうございました。
屋上には、
- トランポリン
- わたあめ機
があったと記憶しています。
私が最後に入ったのは、小1~小2のあたりだったかな?
はっきりと覚えてませんが、当時トランポリンのような遊び場とわたあめ機があったのは覚えてます。
その他にも何かあった気がしますが、まったく覚えてないです。
とにかくトランポリンで遊ぶのが目的で、屋上に行ったことが1番覚えてます。
小3以降あたりから屋上に行った記憶がなく、この頃から閉鎖されてた記憶があります。
いつごろかわからないけど、釣り堀になってたときもあったような?
チーノ八戸時代
この頃は、1階のテナントはほとんど記憶にない。
しかし、駄菓子屋さんがあったのは覚えてます。
よく買って友達と食べていたのはしっかりと記憶しています。

いつ開店したかは覚えてませんが、2010年代の頃には
「ing」というゴシック&ロリータ系の洋服やパンクファッションを取り扱ってる可愛い雑貨屋。
イタリアントマト。
カーニバルという雑貨屋。
他に婦人服のお店があった気がします。
他にもテナントが入ってた覚えがありますが、ここは覚えてないです。
チーノがオープンしてから隣の花亀ビルには移動できなくなってました。
ヨーカドー時代は、行き来できてました。
あまり花亀ビルにはヨーカドー内での移動以外で立ち寄ることはなかったのですが、なんか寂しい感じがします。
あと、花亀エレベーターが1階~4階までしか移動できなくなってました。
2014年頃に花亀ビル1階にスーツセレクトがオープンし、1階がチーノと繋がってました。
エスカレーターやエレベーター側は封鎖されてたみたいです。
オープン当時はヨーカドー時代と同じく立ち寄ることがあまりなかった。
確か洋服屋と雑貨屋があった記憶があります。
2006年に、サンキューマートが入ることになり、ここのオープニングスタッフを募集してて面接したことがありました。

最後にチーノに来たのは2019年頃で、メンズ、レディースの洋服があった気がします。
この年には結婚して、地元を離れていたため詳しいことはわからない。
2階と同じくオープン当時の記憶はないです。
私が最後に記憶にあるのはマルマツが、あったことだけ覚えてます。
ここの階のエスカレーターだったかがよく止まってて、エスカレーターを階段として利用してくださいとあった気がします。
ちゃんと直してほしかったなぁ・・・
同じくオープン当時の記憶はあまりなかった気がします。
高校生の頃に、ダイソーが入っててエリアがかなり広かった気がします。
ここでよく買い物してました。
2007年にアニメイトが「Rec」というビルから移転してきました。
その隣に縮小したドンドンダウンがあった記憶があります。
アニメイトが入る前に、そこのスペースでフリーマーケットがやってたことがありました。
友人と訪れて色々とみたことがありました。
ダイソーが閉店した後、トイレに続く通路に何か展示品のようなものがあった記憶があります。
2017年に4階と地下にニトリが入りました。
短期間でしたが、とても良い買い物をしてた覚えがあります。
映画館。フォーラム八戸さんですね。
1度だけ入ったことがあります。
某アニメが映画化したと聞いて上映してるのがここだけだったので・・・
元々映画は見ない人なので、6階に行くために通ったぐらいです。
閉店前唯一営業している店舗です。

店舗としては、ゲームセンター、飲食店がありました。
私が高校生の頃からよく通ってました。
やっぱりゲーセンが自分の青春時代でした!
とても広いです。
ありえないくらい広かったのである程度は覚えてます。
ちなみに6階だけヨーカドーと花亀エリア全スペースを使ってました。
オープン初期の頃はあまり覚えてないのですが、高校生だった私頃は、プリクラコーナーがたくさんありました。
当時あった近場のゲーセンギガパレスに負けないくらいのプリクラコーナーでした。
1番印象だったのがビデオゲームがたくさんある!!
その後ろにUFOキャッチャーがたくさんありました。

2015年ぐらいの頃には、以前のようにプリクラやビデオゲームが少なめになってました。
メダルコーナーやスロット系が増えた感じだった記憶があります。

高校卒業してからかなり立ってますが、この時期はチーノゲーセンに立ち寄ることはあまりなかったですね。
この頃は、花亀エレベーターの近くに遊んでたゲームがあったので、それを遊ぶために1人で時々来てました。
2018年頃、私が結婚する前でしたが、花亀エリアまであったゲーセンがヨーカドー側のみになり半分まで縮小してました。
プリクラコーナーは当時とあまり変わらず、ゲーセン全体が縮小しててゲーセンの隣に休憩スペースが広くあった覚えがあります。
それ以降は、チーノゲーセンに行くことがなくなり、ツイッターやネットの情報だと2020年頃に閉店したと聞きました。
ヨーカドー時代1番行ってた階が7階。
2005年の時、当時高3でしたが6階にあったゲーセンが一時閉鎖。
7階にゲーセンが移動してたときがありました。
ヨーカドー時代にあった花亀ビル側のゲーセンのエリアは閉鎖。
ヨーカドー時代にあった一部の飲食店がそのまま残っており、そこを挟んでゲーセンがありました。
はじっこ側に小さなお店がいくつか入っており、当時ゴシック&ロリータの小物ショップも短期間でしたが入ってました。
どれくらいだったか忘れましたが、高卒して社会人になったときはまだ7階にゲーセンがあった記憶が・・・

しばらくするとゲーセンが6階に移動しており7階は再び閉鎖して、しばらくするとオフィスが入ったとか。
オフィスが入ってから完全に一般人は立ち入りできなくなったので、7階によく行ってた私にとって寂しい気持ちです。
ヨーカドーのときと同じく小学生の頃までしか記憶にありませんが、
ネットで検索してると、プロレス団体がイベントを開催してて試合やってたそうで。
それで屋上が会場だったそうです。

ブログがあったので見てみると屋上ってこんな感じだったんだ~と思ってました。
今の年齢になってヨーカドーの屋上が見れて嬉しい気持ちだったりします。
あと、屋上に鳥居ってあったんですね。

昔、トランポリンで遊ぶために屋上に来てたとき、鳥居の場所にトランポリンがあった記憶があります。
そのときに鳥居って見た記憶がないんですが、当時からあったんでしょうか?
今となっては確かめるすべはないです。
これが、私が過ごしたチーノ八戸との思い出です。
今後のチーノ八戸の展望
青森県八戸市十三日町の商業ビル「チーノはちのへ」を巡る民間企業による再開発事業計画で、熊谷雄一市長は6日、臨時の記者会見を開き、同事業に財政支援する方針を表明した。
総事業費約95億円に対し、国の優良建築物等整備事業を活用して、市が4年間で約13億9千万円を支出する予定。
市議会の承認が得られれば、チーノ一帯の建物を解体し、分譲マンションや複合商業施設を整備する計画が前進する。
引用先:WEB東奥
上記記事のとおり、八戸市が承認を得て、チーノ八戸一体を解体。
分譲マンションと複合施設として再開発するとのこと。
5年位前にも、かつてゲームセンターだった場所を複合施設と分譲マンションに建て替えた経緯がある。
そうなってくると、かつて市内を彩っていた中心街は完全に住宅街へと変貌をとげてしまうのだろうか。
閉店に関しては、2022年4月10日にはこれまで中心街の顔ともなってきた三春屋も閉店。
続々と中心街の顔が変わっていく。
自分たちが見てきた景色は着実に変わっていく。
見てきた景色が変わることは悲しい事だが、時代の流れには逆らえない。
前向きにとらえて、未来を生きていくしか自分たちにはないのだろうか・・・