麻雀

【松本吉弘】麻雀の押し引きが魅力。卓上のヒットマンの素顔に迫る

松本吉弘

Mリーグ、渋谷ABEMAS所属、松本吉弘。

リーグ男性最年少の30歳。若き荒武者。

人は彼の事をこう呼ぶ。

「卓上のヒットマン」 

と。

そんな彼も今年で30歳。

今や若武者ではなく、麻雀界を背負う1人の雀士と大きく成長してきている。

今シーズンに向けての意気込みをインタビューされた際にも、

「これからのシーズンは勝つ自信があります」

と強気の発言をしている。

それもそのはず。

2年連続で3桁得点を獲得し、昨年度はシーズン最高得点3位の成績も残した。

しかし、松本の健闘むなしく所属する渋谷ABEMASは4年連続で3位での終幕となった。

そんな「卓上のヒットマン」松本吉弘の麻雀の魅力はどこにあるのか。

また、一見強面に見える彼の意外な素顔について今回は調査していきたいと思う。

ベストバランスこそ松本の真骨頂

筆者も4年間、松本吉弘選手の麻雀をMリーグをとおして拝見させてもらった。

そこで最も感じた印象というのは、

麻雀に関するすべての事に関してバランスを重視している

ということである。

そのことがわかる動画がこれである。

配牌の時点ですぐに「この形に持っていこう」と形を断定しない。

柔軟に牌の受け入れ態勢を確保し、適切な場面で適切な牌を落とす。

若さゆえの柔軟な発想で、手牌の進行や相手との押し引きを行っている。

状況に合わせて自らのバランスをうまくとっているのが注目点

また、松本吉弘の名前を世に知らしめることになったのが以下の動画。

2016年開催の發王戦(りゅうおうせん)決勝で、松本吉弘選手の優勝の決め手になった一局。

この時も自身に渡された配牌からイメージを膨らませ、バランスよく牌をさばいていた。

まさに、本人が執筆した「ベストバランス麻雀」の名にふさわしい打ち筋である。

松本吉弘という人物

プロフィール・経歴

松本吉弘選手の経歴については以下のとおり。

プロフィール
  • 生年月日:1992年5月3日
  • 出身地:神奈川県
  • 血液型:O型
  • 趣味:お酒、カラオケ、ペットショップ巡り
  • 所属:日本プロ麻雀協会
経歴
  • 中学、高校では野球部に所属しており、ポジションはピッチャーとファースト。
  • 高校一年生の時に先輩から麻雀を教わったことがきっかけ。
  • このことから麻雀プロという職業に興味を持った。
  • 大学でプロ試験に合格し、プロ3年目には勤めていた商社を辞め麻雀プロ一本で生活することを決意。
  • 親には一度は反対されたが「それでも俺は麻雀がやりたいんです」と意志を通す
  • その後は發王位を獲得したり、RTDに参戦するなど、目覚ましい活躍を遂げている。
獲得タイトル
  • TwinCup 優勝
  • 第25期發王位
  • 第6回 WEST ONE CUP 優勝

人柄

以下に人柄について記載する。

  • 見た目は強面だが、犬や猫など動物が大好きな心優しい青年
  • 座右の銘は「初心忘るべからず」
  • 勝負飯はたいめいけんのオムライス
  • 同じ日本プロ麻雀協会に所属する鈴木達也や、俳優でTEAM雷電の萩原聖人と仲が良く、三人で飲みに行くこともある
  • 懇意にしているVtuber因幡はねるのサポートを受け、個人のYoutubeチャンネルを開設

松本吉弘選手の個人チャンネルはこちら

麻雀監督業も経験

松本吉弘選手は選手だけではなく、麻雀チームの監督としても活躍されています。

Vtuberたちが集い戦う「神域streamerリーグ」「チームヘラクレス」を率いて参戦。

順位はスコア「-35.2」で、惜しくも準優勝となった。

率いたメンバーは以下のとおり。

チームヘラクレス

監督になるきっかけ

監督になるきっかけは「神域リーグ監督インタビュー」にて、本人が語っている。

多井さん(多井隆晴プロ)に誘っていただきました。

もともと多井さんが天開さんや郡道さん、ねるちゃん(因幡はねるさん)と仲良くしていて、そこから僕も仲良くさせていただくようになったのですが、みなさんトークも上手いし面白いし、「この人たち天才だな」と感動したんですよね。

それでVtuberのことをもっと知りたいなと思うようになり、多井さんも、僕がVtuberのことを知ろうとしてるのをわかってくれたのかなと思います。本当に感謝してます。

監督になって、世界が変わりましたね。

ねるちゃんにサポートしてもらってYouTubeもはじめました。

また、本人がYOUTUBEのチャンネルを作ったことについても、

めちゃめちゃ楽しいです!

まだ数回しか配信していないのですが、インタビューだったり試合だったりの時には喋れないような、”素の自分”でいられることが魅力だと感じています。

コラボで他業界の方ともいっぱい喋れるのも良いですね。

YouTubeの影響って凄くて、知らない人たちに麻雀を知ってもらえるのが大きいです。

今までは麻雀を好きな方が応援してくれるのがほとんどでしたが、今は麻雀をあまり知らない方からもあったかいコメントをいただく機会も増えました。

あと、今までは雀荘などの現場仕事が多かったんですけど、最近は配信の仕事も多くなってきました。ありがたいです。

と語っている。

チームヘラクレスについて

チームヘラクレスの選手たちについては、それぞれインタビューで以下のように語っている。

千羽黒乃

もともと麻雀YouTuberということで知っていたのもあるのですが、Mリーグの宣伝もたくさんしてくれていて、麻雀の普及に対して精力的な方だと思いました。

あと、麻雀がめちゃくちゃ強いですね。

麻雀が強い、というのは選びたい第一のポイントだったので、エース的なポジションです。

実際話してみたら賑やかな方で、チームではいじられキャラになっています(笑)

因幡はねる
因幡はねる

渋谷ABEMASと僕のことを推してくれていているとのことで知って見てみたところ、話も面白いし、声も綺麗だし、配信の内容も充実してて、僕もファンになりました。

今回はストリームのリーグということで、見てる人に楽しく見てもらわなきゃいけないので、チームの盛り上げ役や、まとめ役を担うのはこの人しかいないな、と思っていました。なので最初からねるちゃんだけは選ぶことを決めていましたね。

すでにYouTubeでもたくさんサポートしてもらって、Vtuberのこともたくさん教えてもらったりと、まだリーグがはじまる前ですが、本当にこの人を選んで良かったなと思っています。

渋谷ハジメ
Twitter

もとから別のゲーム配信をされていた時に見たことがあったんですよね。

千羽先生のお弟子さんということで、『二人がいれば、僕が指導にまわれない時でも千羽先生からも教えてもらえるかな』と思いました。

毎日配信で練習していて、練習量だったら一番じゃないかなって思うくらい頑張ってます。

ガシガシ喋る方ではないけど、千羽先生とねるちゃんが喋るので、バランスはちょうどいいかなと思っています。男二人があんまり喋らない、みたいな(笑)

チームの雰囲気について 

インタビュー内で、チーム内雰囲気についても語っている。

バランスがいいチームですね。

麻雀としては、全員成長意欲がすごいです。

僕自身精力的にやっていきたいタイプなのですが、チームのみんなも探究心やモチベーションがすごくて、同じ方向を見てくれてるタイプの選手が集まってくれて嬉しいです。

「神域リーグを盛り上げたい」という気持ちがすごく伝わってきます。

熱意は一番になれるチームなんじゃないかなと思っています。

全員で同じ方向を向いて、新たなリーグを盛り上げていきたいという気持ちが強く伝わってきます。

まとめ

松本吉弘選手の魅力や人柄について、今回調査してきました。

その中でわかったことは以下のとおり。

松本吉弘選手の魅力
  • 麻雀だけではなく、人に対しても心地よいバランスをとれる人物である
  • 常に柔軟な発想でチャレンジしていく挑戦心が「卓上のヒットマン」の異名の由来になっているのではないか
  • 見ているファンが安心して麻雀の打牌を見ていられる、適切な打牌選択をするベストバランスを心得ている

これらが、松本吉弘選手を形作り、魅力となって視聴者へ伝わっているのだろう。

もう間もなく5年目の戦いが始まる。

1段も2段も成長した「卓上のヒットマン」は、今シーズン、視聴者である私たちにどんなベストバランス麻雀を見せてくれるのか。

開幕まであとわずか。

心待ちにしつつ、松本吉弘選手の活躍を祈るばかりである。