2022年10月7日。
「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」の2作同時公開された。
この2つの映画は、どちらから見てもよいが、両方の映画を見ないと物語の全容を把握できる作りになっている。
今回、「僕が愛したすべての君へ」の主題歌「雲を恋う」を担当したのが須田景凪(すだ けいな)さん。
まずは須田さんの歌う「雲に恋う」を聞いてもらいたい。
映画の主題歌を筆者が聞いてみたところ、とても心に響くものがあった。
この須田さん。
一体どんな活動を行い、どんな人物なのだろうか。
曲を聴いてそんなことを感じた。
今回は、この須田景凪さんの人物像について調査をしていきたいと思います。
Contents
須田景凪(すだけいな)の人物像

(C)公式ホームページより
プロフィール
- 生誕:1993年1月20日(29歳)
- 出身地: 日本
- ジャンル:J-POP、ロック
- 職業:シンガーソングライター、ボカロP、作詞家、作曲家、編曲家
- 担当楽器:ボーカル、ギター
- 活動期間:2013年 –
- レーベル:U&R records(2017年 – 2018年)、unBORDE/ワーナーミュージック・ジャパン(2019年 – )
- 事務所:A-Sketch
2017年10月、「須田景凪」名義でシンガーソングライターとしての活動を開始すると発表。
2019年1月16日、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベルであるunBORDEより1st EP『teeter』をリリースし、メジャーデビューを果たす。
2019年8月21日、2nd EP『porte』をリリース。
この「porte」がオリコンウイークリーアルバムランキングでTOP5にランクイン。
アルバムには映画『二ノ国』主題歌に決定した「MOIL」、TVアニメ『炎炎ノ消防隊』エンディング主題歌「veil」を含む5曲が収録されている。
須田景凪さんの経歴
小学生時代、友人が須田さんに教えてくれた「ポルノグラフィティ」がきっかけ。
その後、中学生になるとドラム教室に通うようになり、ドラムを練習。
バンドを組むまでになった。
その流れで高校生になった須田少年は、
- The Yelloow Monky
- 東京事変
- BLANKY JET CITY
などのコピーを始めた。
洋楽などでは、
- マルーン5
- ジャミロクワイ
などをよく聞いていたそうです。
音楽に魅入られた須田少年は青年となり、本格的にミュージシャンの道を志す。
大好きな音楽で生きていくため「国立音楽大学」へと進学した須田青年。
しかし、そこで須田青年を襲ったのは自分より腕の良い天才集団の仲間たちだった。
そう思ってしまい、ドラムセットを売り飛ばしてしまった。
このことに加えて、ギターボーカルをやっていた先輩に、自身のアイデアを提案してみるも、
と一蹴されてしまう。
このことが須田青年の心に火をつけた。

そう思った須田青年は、パソコンとギターを購入。
自らが良いと思った音楽制作を始めたのだった。
もう1つの顔。ボカロP「バルーン」
須田景凪さんにはもう1つの顔が実は存在する。
ボーカロイドという、ヤマハが開発した音声合成技術を使ってオリジナル楽曲を作成している。
現在は若者を中心に音楽として認知され、ボーカロイド楽曲は楽しまれている。

須田さんは、作曲を始めて約1ヶ月程の2013年4月に、初めての作品である「造形街」をニコニコ動画に初投稿。
それからボカロP「バルーン」として活動を開始する。
2016年10月、代表曲である「シャルル」を投稿し、数々の歌い手によってカバーされた。
また、2021年10月15日、10ヵ月ぶりとなるボカロ新曲「パメラ」のミュージック・ビデオを公開した。
この楽曲は、ドワンゴが主催し、10月17日(日)まで開催中のボカロ文化の祭典“The VOCALOID Collection~2021 Autumn~”(通称:ボカコレ)内の毎年恒例となっている人気企画「ボカコレランキング」のエントリーに合わせて投稿されたものだった。
またニコニコ動画でVOCALOID伝説入りを17日で達成し歴代最速2位を樹立した。
2022年3月28日、ボカロ楽曲「ノマド」のミュージック・ビデオを公開した。
この楽曲は、プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミクの”25時、ナイトコードで。”に書き下ろされたもの。
またニコニコ動画で2022年に投稿されたVOCALOID楽曲で最初のVOCALOID伝説入りとなった。
ちなみに、「ボカロオリジナル曲」は、
- 10万回再生を突破すると「VOCALOID殿堂入り」
- 100万回再生を突破すると「VOCALOID伝説入り」
というタグが付けら、人気ボカロ曲のひとつの基準となっている。
須田景凪名義の曲はどんなものがある?
配信シングル
1st | 2020年1月24日 | はるどなり | フジテレビ系列ドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』主題歌。 |
2nd | 2020年4月24日 | MUG | |
3rd | 2020年6月5日 | Alba | 映画『水曜日が消えた』主題歌。 |
4th | 2020年7月15日 | Carol | 2020年6月-7月NHKみんなのうた放送曲。 |
先行配信 | 2020年11月13日 | 飛花 | |
先行配信 | 2020年12月23日 | 刹那の渦 | |
5th | 2021年1月29日 | ゆるる | |
– | 2021年12月15日 | パメラ (self cover) | |
6th | 2022年4月1日 | 猫被り | 映画『名も無き世界のエンドロール』主題歌 |
7th | 2022年4月8日 | 無垢 | Huluオリジナルドラマ「神様のえこひいき」主題歌。 |
– | 2022年5月13日 | ノマド (self cover) | プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク “25時、ナイトコードで。”書き下ろし楽曲 |
8th | 2022年10月7日 | 雲を恋う/落花流水 | 映画『僕が愛したすべての君へ』主題歌及び挿入歌。 |
アルバム
1st | 2018年1月31日 | Quote |
|
オリコン最高13位 |
1st | 2021年2月3日 | Billow |
|
オリコン最高7位 |
ボカロP「バルーン」名義の曲は?
配信曲
2015/4/13 (2013/4/30) | 【GUMI】造形街 |
– (2013/5/17) | 【GUMI】専心少女 |
2015/4/14 (2013/7/1) | 【GUMI】溺れた雨傘 |
– (2013/7/21) | 【GUMI】メグルヒ |
– (2013/8/10) | 【GUMI】遊覧魚船 |
2015/4/14 (2013/9/8) | 【GUMI】マチカドアムル |
2015/4/14 (2013/10/10) | 【GUMI】雨の勧め |
– (2013/12/8) | 【GUMI】嘯く終日 |
2015/4/14 (2014/1/31) | 【初音ミク】キササゲ |
– (2014/2/28) | 【初音ミク】泡箱に踊る |
2015/4/14 (2014/4/4) | 【初音ミク】夜の帳が落ちる |
2015/4/14 (2014/6/8) | 【初音ミク】モーダル |
– (2014/8/30) | 【初音ミク】少女は旅をする |
– (2014/11/28) | 【初音ミク】あやふや |
2015/4/14 (2014/12/28) | 【初音ミク】アルコーブ |
– (2015/3/7) | 【初音ミク】秋は暮れて疎ら |
2015/4/18 (2015/4/17) | 【初音ミク】ポートレート |
2015/5/6 (2015/5/4) | 愛及屋烏/初音ミク・flower |
2015/6/30 (2015/6/24) | 造形街/acoustic |
2015/9/2 (同日) | 初音ミク/トピアリー |
2015/12/11 (同日) | 遊閑地/初音ミク |
2016/1/12 (同日) | ミラーリング/初音ミク |
2016/2/24 (2016/2/23) | 花瓶に触れた/flower |
2016/3/19 (2018/3/18) | 朝を呑む/初音ミク |
2016/4/15 (同日) | 朝を呑む (self cover) |
2016/7/21 (同日) | 夕染/flower |
2016/10/12 (同日) | シャルル/flower |
2016/10/17 (同日) | シャルル (self cover) |
2016/12/14 (同日) | メーベル/flower |
2016/12/19 (同日) | メーベル(self cover) |
2017/3/9 (同日) | 雨とペトラ/flower |
2017/6/14 (同日) | レディーレ/flower |
2017/6/20 (2017/6/17) | レディーレ(self cover) |
2020/12/19 (同日) | 刹那の渦/flower |
2021/10/15 (同日) | パメラ/flower |
2021/11/02 (同日) | パメラ(self cover) |
2022/3/28 (同日) | ノマド/flower |
2022/4/22 (同日) | ミザン/flower, 歌愛ユキ |
2022/5/13 (同日) | ノマド (self cover) |
結論
須田景凪といアーティストについてみてきたが、まさかバルーンPだったということに筆者は驚きを隠せなかった。
何せ筆者もバルーンPの音楽はよく聞いていた時期があったからである。
その原点が大学での挫折が原因だったということも意外であった。
しかしながら、その挫折を乗り越えて今の音楽があると考えると感慨深いものがある。
やはり、失敗しない人生を歩むよりも、失敗しても何度でも立ち上がってくる人のほうが強いんだなということを改めて感じさせられました。
これから「僕が愛したすべての君へ」を映画館に見に行く人にはぜひ、映画だけではなく主題歌にも注目していただきたいと思う。