クライマックスシリーズもファイナルが終わり、いよいよ残すは日本シリーズのみとなってきた日本野球界。
今年も昨年と同じく、東京ヤクルトスワローズVSオリックス・バファローズの対戦と相成った。

どちらのチームも注目される選手がおり、その選手が活躍できるかどうか。
また、これまで沈黙を守ってきた選手がいつ復活を遂げ、大活躍を見せるのか。
そのあたりが日本シリーズの見どころとなるのではないでしょうか。

今年のの本シリーズ第1戦は神宮球場で10月20日から開催。
神宮球場で2試合した後は移動日を挟み、3連続で京セラドーム大阪。
そしてまた1日移動日を挟んで神宮球場での2連戦。
計7戦。
果たして、今年はどちらのチームが日本一の称号を獲得するのだろうか。

今回も筆者の友人であり野球有識者のL氏と対談をさせてもらった。
その中で、今回の日本一予想やチームの見どころポイントを聞かせてもらった。
その内容を順を追ってみていこうと思う。
日本一予想
筆者と有識者Lとの対談の中で、今年の日本シリーズ勝敗はどうなるかと話していたところ、有識者からは、
と大胆予想をいただきました。
その予想に続けて、
との発言がでてきた。
その部分に関して有識者Lに聞いてみたところ、このような話をしていた。
- CSまでの試合を見ていると、ヤクルトのほうが接戦時の勝利数が多い。
- オリックスのターニングポイントでの打率がヤクルト比べて低い
- オリックスの打線については、中軸以外は長打への警戒がなく、うまく抑えられれば失点は最小限で抑えられえる。
また、オリックス・エースの山本については
当然のことながら、短期決戦であればエースは2回投げてくることが予想される。
オリックスのエースである山本が打ち崩されるようなことがあれば、チーム全体の士気も下がってくるだろう。
士気の低下が打撃に影響してくると、長打に長けるヤクルト打線の餌食になることは自明の理。
そうなった場合はヤクルトのワンサイドゲームとなるだろう。
との分析を行っていた。
前回、WBC代表の際にも話していたが、有識者Lはヤクルトファン。
なので、若干ヤクルト寄りの評価になることは許してほしい。
しかし、オリックスについても、しっかりと分析しているので、後述の戦力分析をご覧いただきたい。
戦力分析
東京ヤクルトスワローズ
まずは何といっても、セ・リーグ令和の三冠王「村上宗隆」であろう。
打率、得点、ホームラン数とどれを見ても短期決戦を戦う相手からしてみたら、脅威以外の何物でもないだろう。
若干22歳の若手ではあるが、打席に立った時の威圧感や大物感は対戦をしたことがある投手にしかわからない圧があるのは必至。

この村上の前にどれだけのランナーをためて、得点を取るかがヤクルト勝利のカギになってくるのではないだろうか。
しかし、ヤクルトはこの村上だけでは終わらない。
村上の後ろを打つ外国人選手。
オスナ選手、サンタナ選手も侮れない。
村上相手に神経をそいでいると、フッとした瞬間。

オスナ選手やサンタナ選手に痛打を浴びてしまい、点数を献上することになる。

加えて、塩見選手・山田選手・中村選手など、上記の選手にはさすがに見劣りはするものの、彼らも1発がないわけではない。
総合すると、ヤクルトの打線は投手が気を抜けるバッターがいないという状況ある。

DHがないセ・リーグの打順であれば、唯一気を抜ける場面は投手のところくらいだろうか。
それくらいヤクルトの打線は強力打線となっているのだ。
また、この強力打線は7回以降の接戦時に、牙をむいてくる。

レギュラーシーズン、クライマックスシリーズと戦績を見てみると、後半での逆転勝ちという試合が他の球団に比べて非常に多い。
ということは、3点程度のリードはセイフティーリードとは言えなくなってくる。
通常、3点のリードは野球ではセイフティーリードで、勝ち継投の流れになるのが一般的。
しかし、ヤクルト相手ではそんな常識は通用しない。
どこからでも勝ちをどん欲に狙ってくる。

そんなチームなのだ。
打撃に関しては心配するところはないヤクルト。
しかし、投手に目を移すと不安要素は何点かあると有識者Lは話す。

まずは決定的なエースという存在がいないこと。
いわゆる先発陣が不安定な部分が多いということだ。
立ち上がりの時点でオリックスに乱打をされてしまっては、追いつけるものも追いつけなくなってしまう。
中継ぎ以降の投手層の厚さと信頼感は抜群ではある。

しかし、先発で試合をしっかり作ってもらわないと、中継ぎが出てくる出番が敗戦処理なんていう悲しい現実になってしまう。
そうならないためにも、先発陣にはしっかりQS(クオリティスタート:7回を3点以内で投球を終えること)を達成してもらいたいところである。
また、チーム全体で勝ちに行くチーム野球のヤクルト。

どこかで不許和音が響くと、水面を伝う波のように全体へ波及してしまう。
それが重要な局面で発動してしまうと、勝ちを取りこぼしてしまうこともある。
そうならないためにも、チーム全体で士気をあげて試合に臨みたいところである。
オリックス・バファローズ
オリックスと言えば、やはり最初に名前が出てくるのは絶対的エース・
投手・山本選手。
そのほかにも、先発陣では田嶋選手、宮城選手、山岡選手、山崎福選手。
先発の充実感には目を引かれるところがある。

この短期決戦で、これだけの人数が先発できるとなれば・・・
いざ何かあった時でも安心して登板させることもできるだろう。
そのほかにも、オリックスは中継ぎ以降も安定した投手がそろっている。
と考えると、いかにしてヤクルト打線を沈黙させ、勝利の方程式に持っていけるかがカギになってくるだろう。

また、日程を考えると山本投手は少なくても1戦目と5戦目ないしは6戦目に必ず登板してくる。
オリックスとしては、この山本投手が登板する時には何とか勝ちを拾いたい!

そういう気持ちが非常に強いだろう。
ただし、ここでオリックスの不安要素。
打撃面である。

主砲の吉田の存在感はヤクルトの村上と同じように脅威ではある。
しかし、それ以外の選手がなかなか調子が上がらず、どうしても吉田だよりになってしまうところがある。
この点は否めない。
オリックスの吉報といえば、クライマックスシリーズで、中川選手や杉本選手の復調傾向が見えてきているのが救いだろうか。

しかし、それ以外の選手となると、いまいち攻撃面では不安が残る部分が多いと感じる。
なので、いかにしてヤクルトの先発陣から早めに点数をガンガンとって、逃げ切れるか。

というところに焦点が集まるだろう。
また、いかにして主砲吉田選手の前にランナーをため、一気に点数を取るか。
そのあたりも注目ポイントになってくるのではないだろうか。

どうしてもチーム全体でチャンスに得点ができない傾向がある。
なので、どの場面でどの選手が出てきてもタイムリーを打てるような心構えがあれば、オリックス日本一の流れも見えてくるのではないだろうか。
結論
有識者Lとの対談から、筆者は4勝2敗でヤクルトが日本一になるのではないかと予想します。
しかしながら、勝負事の世界。
何が起こるかわからないのが怖いところ。
こういう大きなイベントの時に力を発揮する、いわゆる「お祭り男」なる人物がいる。

その人物がどちらのチームに現れるかによって、勝敗は左右されると筆者は考える。
果たして、今回はどんなドラマが待ち受けているのか。
楽しみにしながら日本シリーズを待ちたいと思います。