筆者も御朱印集めは趣味の1つとして実は集めていたりしています。
やはり、その神社・お寺・城などによって、書き方が違ったり、雰囲気が違ったりと見ていて楽しめるものですね。

お参りをしっかりとして、その記念に御朱印をもらう。
記帳してもらった御朱印を見ると、なんだか心がスゥーっとすがすがしい気持ちと、シャキッとした気持ちになるのが大好きです。
ですが、筆者が参拝するときに、大概の方がマナーを守って参拝をされているのですが・・・
ごく一部のマナーを知らない、失礼な参拝者がいたりして、非常に悲しい気持ちになってしまいます。
と注意したい気持ちになるんですよね。
一部では、
という声も上がっていたりします。
ではなぜ、御朱印集めは危険だと言われているのか。
筆者のこれまでの経験と調査、考察を交えて今回は皆様にお伝えしていきたいと思います。
Contents
なぜ御朱印集めが危険と言われるのか?
①御朱印ブームを終わらせるため
数年間から御朱印集めが流行っているのは皆さんご承知かと思います。
そのため、神社やお寺には数多くの人が参拝しに来るようになりました。
人が増えるということは、その一部には参拝者のマナーが悪い人が出てきます。
この行為は神社や仏閣を管理する人たちからすると迷惑極まりありません。

なので、神社や仏閣の方々が御朱印集めを終わらせたいという気持ちから、危険であると言われているようなのです。
②遭難騒ぎになることがあるから
山奥にある神社や仏閣の御朱印をいただこうとして遭難することがあります。
御朱印マニアの人になると、レアな神社やお寺の御朱印を求め、山奥でも登山気分で向かうことがあります。

しかし、ちゃんと下調べをしないで向かうと辿り着けない。
さらには戻ることもできないという事態が起こってしまいます。
このことで、登山への恐怖を感じる人なども少なくはないはず。
山に登り御朱印を頂くときは以下の事をしっかり準備・確認しましょう。
- GPSアプリなどを準備する
- 山の天気をしっかり確認しておく
- 山奥に御朱印集めしに行くときは、団体ツアーなどを利用する
このようなことに気を付けておけば、遭難などの怖い思いをしなくてもよくなります。
あくまでも、向かう先は自然です。
万全に万全を期して向かいましょう!
③不幸になるとの都市伝説
この都市伝説、結論から言うと偽物です。
あくまでも推測ですが、神社でお譲りしているお守りの効果と混同しているのではないでしょうか。

御朱印というのは、本来写経したものを納付した証しとして書かれていたものです。
なので、御朱印自体に神様や仏様の力が宿っているというわけではありません。
ということで、この都市伝説を気にして怖がる必要はないと言い切れます!
気を付けなければいけないこと
以下に気を付けなければいけないこと7選を記します。
①参拝をせずに御朱印をもらうこと
御朱印とはもともと、写経したものを神社やお寺に収めた証として書かれていたものです。
なので、必ず神社・仏閣へのお参りというものを行っていました。

御朱印をいち早くもらいたいという気持ちはすごくわかります。
ですが、本来の目的と副次的な目的が入れ替わってしまっては本末転倒です。
しっかり、お参りをしてからゆっくり御朱印をちょうだいしに行きましょう。
もし、お参りせずに御朱印だけもらっていこうとするのならば、それは何の意味もなさないただの紙切れです。
例えるならば、相手の自己紹介が始まる前に勝手に名刺を取り上げる行為と同じです。

ですので、しっかりとお参りをして、自分がお参りに来たことを告げてから、その証として御朱印をもらうようにしましょう。
②御朱印受付時間以外にもらおうとすること
時間外にもらう行為はもちろんご法度です。
神主さんや住職さんにも生活があります。

それを、自分の勝手な都合だけで「書いてくれ」というのは、間違いです。
神社・仏閣はコンビニではありません。
スーパーや飲食店でも開店時間と閉店時間があるように、神社・仏閣にも受付時間というものが存在します。

事前にしっかりと受付時間を確認して、その時間内にお参りと御朱印をちょうだいするようにしましょう。
受付時間などの情報は「omairi」という有志が作っているサイトがありますので、そちらを参考にしてみるのもいいでしょう。
③人の御朱印を一緒にもらうこと
自分が旅行をするから、友人や家族の御朱印も一緒に書いてもらう。
そんな風に考えている方、いらっしゃいませんか?
それ、神様仏様に失礼ですよ!

なぜかというと、神様仏様にお会いもせずに御朱印だけもらっていく。
例えるなら、相手からせっかく気持ちのこもったプレゼントを友人や家族伝いに物をもらう行為になるんです。
それって、やられた側の気持ちって、どう思いますか?
いい気分しませんよね。
そんな状況でもらう御朱印に何の意味があるんでしょうか。
御朱印はコレクターアイテムではありません。

あくまでも神様仏様にお会いして、その印としてちょうだいするのが御朱印です。
何度もいうようですが、御朱印の意味をあらためて考え直してください。
④軽率に山奥などの人気がない神社、仏閣に行くこと
これは神社仏閣だけではなく、山登りや山菜取りに行く人にも同じことがいえると思います。
山に入るということは自然に入っていくということ。

そのことをしっかり自覚していますか?
自然は人工物と違って、突然牙をむいてくることがあること、理解してますか。
自分の体力や山の天候、周囲の状況など気を配る部分が多くある山登り。
そこを軽視して山に入ってしまうと、最悪遭難して命を落としてしまうことだってあるのです。

そのリスク、ちゃんとわきまえた上で山登り、決行しようとしてますか?
何かあってからでは遅いのですよ。
なので、しっかり準備をして、これでもかというくらい手を打ってから向かうようにしましょう。
もし可能ならば、山頂とかにある神社に事前に連絡などをしているとなおいいでしょう。

⑤御朱印帳は開いてお渡しすること
御朱印を開いてお渡しすることは、ちょうだいする側のマナーでもあります。
もらう側は「書いていただく」ということを忘れないでください。

それに、開いておかないと書く側の人もどこに記載をすればいいのかわかりません。
間違って何枚か飛ばしたところに書かれてしまっては、せっかくの御朱印も不格好になってしまいます。
ですので、お渡しするときは、必ず開いてお渡しするようにしましょう。
⑥小銭は用意しておくこと
御朱印の記帳には、大概の神社・仏閣は300円であることがほとんどです。
場所によっては500円のところもあります。

基本的に少額のお金を神様や仏様にお納めすることになります。
そこで、1,000円程度ならば嫌がられません。
しかし、5,000円だったり、1万円だったりで支払いをすると神主さんや住職さんたちは、あからさまに嫌な顔をします。
ハッキリ言います。
神社・仏閣はコンビニやスーパーじゃないんですよ!
なので、しっかり相手の事を思いやり、御朱印をいただくようにしましょう。
自分本位な態度で御朱印をもらっても、神様や仏様は南の御利益も授けてはくれませんよ。
⑦金額はうかつに聞かないこと
御朱印を記帳していただく際には、
とは絶対に聞かないでください。
御朱印は売り物ではありません!

神社・仏閣をご訪問させていただいた証しとして、ありがたくちょうだいする物なのです。
それを「いくらで買えますか」なんて、失礼なではありませんか?
神主さんや住職さん達が忙しい時間を割いて、手書きで1つ1つ心を込めて記入をしてくれます。

それを無粋に「売ってください」なんて言うのはご法度です。
どうしても金額を聞きたいのであれば
と聞きましょう。
初穂料とは、お金が流通する前。
神社・仏閣には新米のお米を年貢として納めていた歴史があります。
そこから、初めてのお米を納めたものということで、初穂料という言い方だけが残っているんです。
結論
さて今回は、御朱印集めは危険かどうかについて考察をしてきました。
結果、危険と言われている理由の大半が
「人が自分勝手な行動を起こすから」
ということ。
普段生活するにもルールがあるように、神社・仏閣を訪れる際にもルールがあります。
知らないことは罪ではない。
しかし、普段生活していることから考えて行動をすれば、神主さんや住職さんたちも快く迎え入れてくれることでしょう。
神様や仏様も大昔は人間だったんです。
それが何千年の時間を経て、神様や仏様となり、現世を生きる私たちに生きるヒントを与えてくださっているのです。
そのことをしっかりと胸に刻んで、神様たちも、管理者たちも、そして参拝する人たちも気持ちよく、良い方向に進めるよう協力していけるといいですね。